1. ペットの病気とお水の関係 含有成分よりも飲む量に要注意!

ペットの病気とお水の関係 含有成分よりも飲む量に要注意!

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表情豊かではあるものの、言葉をしゃべらないペットの異変に気づいてあげるのはなかなか大変です。明らかに病気とわかる場合も、どこがどう痛いのかをペットは訴えることができません。飼い主さんの方で、ペットの異変とその原因に気づいてあげなければいけないのです。ミネラルウォーターをペットに与えてもいいのかを気にする飼い主さんは多いですが、気にするべきは水そのものの消費量です。

お水をがぶ飲み……は要注意!

ペットの体調変化を見抜くポイントのひとつに、大量に水を飲む場合は病気の疑いあり、というものがあります。明らかに普段よりも飲み水のヘリが早いなと思ったら、獣医師さんに相談してみるなど、何らかのケアが必要な場合が多いです。中には深刻な病気を患っている場合もあるので、なるべく早期の発見が必要になります。また、飼っているのが犬か猫かでも傾向は異なります。犬の場合は犬種が異なれば体の大きさも変わってきますし、普段の水の消費量もさまざまです。自分の飼っているペットごとに、適切に異変を見抜かなければいけません。 犬と猫の違いですが、一般的に犬は多めに水を飲み、猫はあまり水を飲みません。犬の水を飲む量は体格によっても違い、1日あたりで体重3kg程度の小型犬なら150cc、10kgの中型犬なら500cc、20kgの大型犬なら1000cc程度を消費すると言われています。また夏の暑い時期であれば、この量よりも増えることもあるでしょう。冬の寒い時期の場合、犬は冷たい水があまり好きではなく、そのために水を飲む量が減ることもあります。季節によってもある程度変化することは覚えておきましょう。 一方で、猫は犬よりも少量しか水を飲みません。これは、猫の祖先にあたる山猫は砂漠地帯が発祥で、少ない水分量でも長く生きることの名残と言われています、また種類にもよりますが、猫種が違ってもサイズは同程度なので、ある程度水の消費量も猫種、体格にかかわらず一律となります。猫が水を飲む量は、1日あたり体重1kgで40mlと言われており、体重5kgの猫なら200ccということになります。 猫の水分摂取量をチェックするのは、犬より難しいという問題もあります。気ままな性格を持つ猫の場合は、飼い主が見ているときにはあまり水を飲まず、人目を避けて水を飲むこともあります。またそもそも1回あたりの水を飲む量も少ないために、水を入れている器をチェックしただけでは、どれくらい飲んだかがわかりにくいのです。

水の飲み過ぎは犬、猫ともに腎臓の病気の可能性あり

続いて、飼い犬、飼い猫が急に水を大量に飲むようになった場合に、疑われる症例を見ていきましょう。犬の病気として多いのは、肝臓系の疾患です。肝臓に障がいが出た場合、尿を作る機能が衰え、その分おしっこをする回数を増やすことで老廃物を排出しようとします。そのために飲み水の量が増え、おしっこの回数も多くなるのです。この場合、排出されるおしっこの色は薄めとなります。逆におしっこの色が濃い、または血が混ざるなどした場合は、やはり肝臓系の疾患の他に、尿道、膀胱の病気の可能性があります。病名としては腎不全、尿崩症、尿路感染症などの可能性があります。オスかメスかでもかかりやすい病気が違い、オスならば尿路結石、メスならば子宮蓄膿症や膀胱炎になると、やはり飲み水の量とおしっこの量が増えます。 いずれも、おしっこを大量に出すために、大量に水を飲むようになりますが、水が充分に飲めない場合でもおしっこはどんどん排出されてしまいます。この場合は脱水症になる危険もあるので、常に水は多めに用意しておき、消費量とおしっこの量から異変を見抜くようにしましょう。 続いて猫の場合ですが、先程説明したように、猫は基本的にあまり水を飲みません。そのために腎臓では、体内の水分量に合わせて尿の濃度を変化させバランスを取るため、他の動物と比べて腎臓に負担がかかりやすくなっています。 猫が大量に水を飲むようになった場合は、糖尿病を患っている可能性もあります。糖尿病になると血液内の糖分が増え、それを排出しようとおしっこを多く出すようになり、それに伴い飲み水の量も増えるのです。またメスは犬のメスと同じく子宮蓄膿症となる危険もあり、この場合も飲み水が急激に増えます。ただし不妊手術などで子宮を取ってしまっている場合は、この病気になる危険はなくなります。

冷たいお水は大嫌い? 常温に戻してから与えよう

犬と猫で比較した場合、水の大量摂取に気づきやすいのは猫です。本来あまり水を飲まないという性質があるだけに、急に水分摂取量が増えた場合には気づきやすくなります。水を飲む量をチェックする方法としては、飲ませる用の水をペットボトルなどに入れておき、毎日どのくらい飲んだかをボトル残量で確認することです。最近はペット用のボトル入りミネラルウォーターなども売られていますから、1本を何日で消費するかなどでチェックしてもいいでしょう。 家庭にウォーターサーバーを導入している場合も、そこから直接ペット用の受け皿に入れるのではなく、一旦ペットボトルに移し替えてから与えたほうが良いでしょう。一般的に犬も猫も、あまり冷たい水を飲むのが好きではありません。サーバーの水は内部で冷やされて出て来るので、移し替えて室温と同じ程度に温まってから与えたほうが、健康のためにもいいのです。ボトル残量で消費量をチェックする場合を考えても、一旦移し替える方法はおすすめできます。