1. 「寝起きに一杯の水を飲む」

「寝起きに一杯の水を飲む」

[記事公開日][最終更新日]

目次

    誰が言ったか、ウォーターサーバーの言葉遊びシリーズです。今回は「寝起きに一杯の水を飲む」たったこれだけの行為に至るまでの文章をどこまで長く長く伸ばせるか、いろんな表現で遊んでみたいと思います。ちょっとした短文でも情景を思い浮かべられるような豊かな表現にすることで、相手の心にしっかりと伝わる文章になったり、逆に何を言っているのかわからなくなったりといろんなパターンがあります。

    普通に表現すると

    当然ながら普通に表現するだけならそのまま「寝起きに一杯の水を飲む」という少ない文字数で終わってしまうわけですが、言葉というのは面白いもので、ちょっとした工夫でいくらでも文字数を増やすことは可能なんです。 例えば「寝起き」という言葉。これだけならたった3文字ですが、「朝、目が覚めてから」とすれば9文字。実に3倍の長さです。 「一杯の水」も然り。「コップを取り出してウォーターサーバーから注いだいっぱいの水」だとか、「ウォーターサーバーの水は寒い冬の目覚めには少し冷たいくらいだけれど、そこから一杯の水を飲む」と、背景やら情景やら感情やらといった要素をいろいろと付け足していくことで文章を長くすることができます。

    やればいいってもんでもない

    さて、このように言葉の背景にあるものを色々と思い浮かべながら肉付けをしていくことで、元は非常に短い文章でもやろうと思えばいくらでも長くすることができます。 ただ、注意をしなければいけないのは、あまりにも関係のない言葉でだらだらと伸ばさないことです。表現を豊かにするためにやった肉付け行為でも、方向性を誤ると結局何が言いたいのかわからなくなってしまいます。 たとえばウォーターサーバーについて、ウォーターサーバーの置いてある場所やボトルの残り本数、子どもがサーバーに貼り付けたキャラもののシールなどは情景を思い浮かべる手助けをしてくれますが、次のような文章はあまりにも遠くなりすぎていて何が言いたいのかわかりません。 「ウォーターサーバーから水を出す。そういえばウォーターというのはあくまでもカタカナ的な表現であって英語の発音に近づけると『わだ』とか『わら』というのが近いのだとか。だからあそこのスイミングスクールは『わらわら』という名前なのかなぁなどと思い浮かべつつ・・・」 ここまで遠くなりすぎると何を言っているかわからなくなるので注意が必要です。

    情景を思い浮かべられるようにする

    周りの情景を思い浮かべられるような情報は表現を豊かにする手助けをしてくれます。 たとえば天気はどうだとか、部屋にはどんなものが置いてあるかとか。 こんな風に言葉を肉付けしていくと、ただの短い文章も表現豊かなものに変えていくことができます。

    やってみよう

    朝、目覚ましの音に急かされながら布団を這い出て、ようやく目を覚ます。部屋を出て階段へ向かうが、ベッド→部屋→階段の順番に寒さを増していくあたり、さすがに冬なのだということに嫌でも気付かされる。リビングの扉を開けると少しだけ暖かい。既に家族は出かけているので家の中には自分一人だが、先ほどまでエアコンが付けられていたのか、部屋にはまだ暖かさが残る。 食器棚からコップを取りだし、ウォーターサーバーに目をやると何やら張り紙が見える。 『朝はコーヒーよりも先に水を飲むこと。』だそうな。 つい癖でまずコーヒーを飲もうとする自身へ対する、娘からの警告のようだ。子供じゃあるまいしここまでされなくても・・・とひとりごちてからコップに水を注ぎ、寒い冬には少々こたえるが、冷たい水を飲む。冷たさで少しだけ目が覚めた。

    回りくどいと思っても

    単に説明するだけであればシンプルな文章で十分ですが、こうやって情景やらを付け加えていくことでいろんな付加情報を伝えることができます。 では次に悪い例を見てみましょう。

    悪い例

    まるで何かのサイレンかのごとくけたたましく鳴る目覚まし時計をにらみつけつつ、ほどよく人肌に暖められた布団から致し方なく這い出る。そういえばよくマンガとかで目覚ましを止めてから時間を見て「もうこんな時間!」と慌てるシーンを見かけるけど、あれってそもそもセットする時間が間違ってるよなぁなんて意味のない思考を巡らせながら、夢から覚めきれない自身の脳みそを無理やり現実まで引っ張ってくると、非常に残念なことに二度寝ができるほど時間に余裕がないことをしっかりと認識できた。廊下や階下から何の物音もしないあたり、既に家には自分一人なのであろうと思い当たる。 これでは既にリビングのエアコンも消えていて、部屋は冷たくなっているだろう。 そんな考えに多少げんなりしながらリビングへ降りると、予想通り既に誰もいなく、部屋は冬らしく少し寒い。エアコンのスイッチを入れつつ食器棚からコップを手に取る。いつもの癖でコーヒーカップを手に取りそうになるが、そういえばコーヒーよりも先にちゃんと水を飲めと言われていたことを思い出す。 なんでも健康にはその方がいいのだとかなんとか。そうしてウォーターサーバーに目をやると、娘がペタペタと貼り付けたシールとともに何やら張り紙が目に入る。 『朝はコーヒーよりも先に水を飲むこと。』だそうな。 わざわざ張り紙までされるあたり、どうやら自分はあまり信用されていないらしい。 寒さに続いて張り紙にも少し朝からやる気を削がれつつ、言われた通りコップに水を注ぐ。 さすがウォーターサーバー。しっかりと冷えていらっしゃる。いっそ手に冷たさが伝わりきる前に飲みきってしまいたいがこの冷たさを一気に流しこんだら間違いなくあとで腹痛に襲われる。 仕方なく少し飲んでからコップを一度テーブルに置き、TVのリモコンに持ち変える。 「おはようございます。」という力のこもったアナウンサーの挨拶にちょうど時間が切り替わるタイミングだったことを再認識しつつ・・・ いかがですか?最初のもあまりに伸ばしすぎると途中からよくわからなくなってしまいますが、悪い例で書いたほうはさらにいろんな情報を付けたしすぎて、何か言いたいことがあるのか、事細かに書き綴った日記なのか何なのかわからなくなってしまいました。 まぁ結局はウォーターサーバーが家にあったら朝一杯の水という習慣も身に付きやすいということです。 日本語って面白いですねェ。